メメントの森

天神永久の記憶の記録

猫と私の闘病記

2017/10/27 金曜日

夜中にブログをまとめて更新したあとも眠れず、iPhoneの画像フォルダを眺めていました。
画像フォルダを眺めていたら、涙が出てきて、ますます眠れなくなりました。
こっそり1人で洗面所に行き、泣き続けていたら母が起きてきて、豆乳を温めて飲ませてくれました。

私は、ずっと猫を飼っていて、今まで飼っていた子達、今飼っている子達もみんな大好きで愛おしいのですが、その中でも特に、特別な子がいます。

その子は、私が20歳になった年に亡くなりました。
原因は癌です。
まだ7歳でした。
猫の平均寿命はどんどん延びていて、今では大体17年は生きると言われています(20歳過ぎまで生きる子もいます)。
それにしては、短すぎる命でした。

その子はとても人懐こく、夜はいつも一緒に布団に入って眠っていました。
小さい頃から体が弱く、すぐに下痢をしたり、尿路結石になったりと病院にはよくお世話になりました。
病院に連れていくたびに、何度も「太りすぎだ」と言われました。
でも、猫のダイエットって難しいんですよ。
猫にとっての体重を2kg減らすことは、人間で言うと体重を20kg減らすことと同じなのです。
無理ですよね〜普通に考えて。

私が20歳になった年の夏頃、その子がまた下痢をしました。
もう慣れっこだったので、病院に連れて行き、薬を出してもらいました。

でも、その薬は効きませんでした。
下痢が治らず、毎年8月に受けていたワクチンも延期されていました。
結局、ワクチンを受けることは出来ずじまいでした。

秋になった頃のある朝、その子の具合が朝からとても悪く、休みを取った母と急いで病院に連れて行きました。
その時に診断してくれた先生のことを、私は今でも尊敬しています。
その先生は、渡邊先生といいます。
渡邊先生はすぐに、精密検査をする、と言ってくれました。
その日は確か、1日その子は、病院にお泊まりしました。

精密検査の結果、下痢の原因はどうやら肝臓かどこかにあると言われました。
なにか腫瘍の様なものが見えるけれど、それが陽性か悪性かは検査をしないとわからないらしく、その検査をお願いしました。

検査の方法は、針を刺して細胞を少しだけ取り、それを見るというもの。
ですがここで問題発生。
太っているため、皮下脂肪が厚く、通常の猫用の検査針では細胞を摂取することができない...とのこと。
これには笑ってしまった。

とりあえず、ギリギリ取れたかもしれない細胞を検査してみてもらいましたが、取れた量が少なすぎてわからなかったそうです笑

ここからはあまり覚えていないのですが、どうやら腫瘍は悪性、つまり癌であると診断されました。
その子は、初めて病院に連れてきた時よりも明らかに痩せてきていました。

手術をして、癌の細胞を取り除くことが出来たら、希望はあると言われました。
私達家族は、その希望に賭けました。

手術は10月の下旬に行われることになりました。
そしてその手術の日取りが決まった頃、私は左肺自然気胸になり1週間入院することになりました。
左肺自然気胸についての苦しみはまた改めて書きます。

1週間の入院と1週間の自宅療養期間が終わり大学に行き始めて数日、私は再び左肺自然気胸になりました。
またもや即入院。

無事に2度目の気胸が完治し、私が退院した翌日に手術は行われました。
手術を始める予定時刻に電話が来る予定でしたがなかなか来ず、ソワソワしていたのを覚えています。
結局、前の手術に思ったよりも時間がかかってしまったらしく、手術の開始時刻が遅れてしまったそうです。

手術開始の電話を受けてからわずか1時間後頃に、また電話が鳴りました。
「もしかしたら、癌の腫瘍が小さく、すぐに終わったのかも」と希望を持ちましたが、残念ながらそうではありませんでした。

渡邊先生の電話越しの声は弱々しく、「これから、病院に来れますか」と言われました。
車を運転できる父はお酒を飲んでいたので、タクシーを呼びすぐに病院に向かいました。

手術室がある階に行ったのは、それが最初で最後でした。
ケージに入っている術後のその子は、点滴をされ、麻酔がまだ切れていないこともありぐったりとしていました。
でも、私達が名前を呼ぶと耳を傾け、声に反応してくれました。

手術で開腹した結果、既に癌は取り除くことが出来ないほどに転移していました。
写真を見せてもらいました。
内臓に、黒い点が何個もありました。

渡邊先生から、「持ってあと1ヶ月程である」と告げられました。
翌日、その子を病院まで迎えに行き、家に連れて帰りました。

気胸になった私は丁度1週間自宅療養の期間を設けられていたので、学校にもバイトにも行かずにその子の面倒を見ていました。
お腹の施術後の縫い目が痛々しかったのを覚えています。
そして時々、縫い目の傷口から液が出てくるので、それを拭いてあげたりしていました。

トイレには、自力で行けなくなっていたので、トイレ用シーツを寝床に敷いてあげました。
毎日痛み止めの注射をしてあげました。

寝たきりなのに、突然走り出したりしてヒヤヒヤしたりもしました。
朝、私の布団の足元に居てくれた日もありました。

しばらく調子がよく、意外とこのまま生きちゃったりするのかも、とか思っていましたが、そんなことは叶いませんでした。

ある日の夕方、突然その子が吐いてしまい、ぐったりと力なく倒れ込んでしまいました。
目に光はありませんでした。
その時家には私1人。
父と母に連絡し、早めに帰ってこれることになった母と急いで病院に連れて行きました。

渡邊先生に脱水症状にならないための皮下注射をしてもらい、これを毎日家でやることになりました。

ぐったりとしたその子を連れて家に帰り、明日からまた頑張ろうね、と思いました。

翌日、その日は休日でした。
私は11時からバイトのシフトが入っていたので、起きてから皮下注射をしてその子の面倒を見ていました。

母がお風呂に入った頃、その子が急に鳴きだしました。
私は、察しました。
急いで母を呼びに行き、2人で最後を見届けました。

急いでバイト先に遅れる旨を連絡しました(私のバイト先は猫カフェです)。
遅れるけど、バイトには行きました。

バイト中も、何度も泣きそうになりました。
遅番の方が、1時間早く出勤してきました。
店長には、「帰っていいよ」と言われました。
そして、小さな花束を2つ貰いました。
ピンクの花束と、オレンジの花束。

夜、その子の横にお供えしました。
沢山のぬいぐるみや、おやつ、ご飯も一緒にお供えしました。

最後の夜は、同じ部屋で眠りました。

翌朝、動物を供養してくれるお寺に連れて行き、最後のお別れをしました。

命日は、11月1日でした。

その子の名前は「天(てん)」です。
天ちゃんは、天国に行って、天使になりました。

何度も、この記事を書きながら泣きました。
でも、途中でやめたくない、いつかどこかに必ず覚えていることを覚えている限り書き残したいとずっと思っていました。
なので、頑張りました。

今、動物を飼っている方、どうか、毎日を大切に過ごして下さい。
お別れは、いつか必ずやってきます。
それでも私は、猫を飼うことをやめません。

ありがとう。
大好きだよ。
私絶対、天国に行くから、待っていてね。

 

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2017/10/27

過去のブログから引用

読むと泣いてしまうので加筆修正出来ていません。

 

天神永久

天神永久聖誕祭二〇一八の曲選について

「コリントの信徒への手紙 第13章」

(ベートーヴェン アレグレットにのせて)

 園子温監督の映画「愛のむきだし」の1シーン(https://youtu.be/EE5f9xUEqvE)のパロディ?です。

2/14のソロライブ以来にやりました。

いつも噛まずに読めない。

今回のソロライブの選曲は「愛」が全体を通してのテーマになっています。

このパロディはまたやりたいなぁ。

 


「愛してる.com(https://youtu.be/LzlBN7_Jjhk)」(大森靖子)

コリントの信徒への手紙のラストが「愛」なのでそこに繋がる感じです。

「愛してるよ」の台詞に気持ちを全て込めました。

この流れは2/14にもやったんだけど、その時はトラブルで被せで歌ったのでオケで歌えたのは今回が初めてでした。

この曲はコンカフェキャストやアイドルとヲタクの関係性を上手く表現していてとても好きな曲です。

 


「その少女、人形につき(https://youtu.be/OHbcT76RHQA)」(アーバンギャルド)

大好きなアーバンギャルドさんの曲です。

今回の寫眞集のテーマを「着せ替え人形」にしようと決めた時点で歌うことを決めていました。

このPV大好きで、一時期狂ったように見ていました。

「アイドルなら愛の奴隷」や「愛だけなら重すぎでしょ 恋だけならば軽すぎでしょ」という歌詞が特に好きです。

 


「あまい(https://youtu.be/9AlCZShGQ7w)」(大森靖子)

大森さん2曲目です。

本当は「君に届くな(https://youtu.be/_3nAi0wEYjw)」を歌う予定だったのですがオケが取れずに急遽変更となりました。

「君に届くな」はそのうちリベンジします。

「あまい」は大森さんの曲の中でも曲名のとおり「あまい」曲で、胸にグサグサ刺さります。

私もこんな生活送りたいな、という気持ちになります。

ベッドの上だけ片付いてる男性の家とかあるよね。嫌いじゃないよ。

 


「自作の詩」(天神永久)

聖誕祭の為に書いた詩です。

頓服薬舌下投与した後にお酒飲んで回らない頭で書いた割には良い詩というか、まぁ、聖誕祭らしい詩になったんじゃないかなぁと思います。

私は、皆が思っている以上に皆のことが大好きです。

 


檸檬色(https://youtu.be/RoPmDFHdU3E)」(でんぱ組.inc)

私が三次元のアイドルを好きになったきっかけをくれたでんぱ組.incさんの曲の中でもかなりお気に入りの曲です。

あと、歌詞もなんとなく聖誕祭っぽいというか、アイドルの儚さとか時の流れを歌っているな、と。

ワガママばかり困らせてごめんね。

 


境界の彼方(https://youtu.be/8TgQEC7WJCw)」(茅原実里)

私が大好きで大好きで大切な女の子がよく歌っていた曲です。

色々な意味で思い入れがあります。

「迷いながらも君を見つけたよ」っていうフレーズが大好きなんです。

そうやって私を見つけてくれた人に届けばいいなと思っていつも歌っています。

 


読んでくれて有難う御座いました。

来年は何歌おうかな。

 


とりあえず近々あるソロライブ(5/9@motion)ではロック中心に歌う予定です。

 


天神永久